神宮外苑再開発見直して 都知事あてに8万ネット署名提出

 約1000本の樹木を伐採するなど批判の声が上がっている神宮外苑(東京都新宿など)の再開発について、署名を呼びかけた中央区在住の経営コンサルタント、ロッシェル・カップさんは2日、計画見直しを求める累計8万1422人分のネット署名を、小池百合子知事あてに提出しました。

 署名はロッシェル氏が2月に呼びかけたもので、3月に都に提出した5万人分を含みます。

 ロッシェル氏は記者会見で、知事が5月26日に事業者に対し「幅広い都民の共感と参画」を得るように要請を出したことについて「知事自身が承認し、ここまで固められた計画にどのような参画ができるのか。今のままの計画では市民の共感は得られない」と批判。計画をゼロベースで見直し「事業者、専門家、都民を集めてオープンな協議の場をつくってほしい」と訴えました。

 また、廃止されるスポーツ施設の代替施設や神宮球場などの改修工事の検討、樹木やイチョウ並木を守るための慎重な調査などを要望しました。

 ロッシェル氏は同日、計画事業者の明治神宮、日本スポーツ振興センター、三井不動産、伊藤忠商事にも要望書を提出しました。

(「しんぶん赤旗」2022年6月3日付より)

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