東京外環道の大泉ジャンクション(練馬区)予定地付近でトンネル工事中にシールドマシンが鋼材に接触・損傷し、掘進が停止している問題で、日本共産党の宮本徹衆院議員と沿線住民は5月31日、国土交通省とネクスコ東日本をただしました。里吉ゆみ、とや英津子両議院、関係区・市議らが同席しました。
事故は4月7日に起きました。説明では、止水用の地中壁が図面の製図操作上のミスでずれて設計され、気づかずに掘進したことでシールドマシンが鋼材に接触したことが原因で、事業者は、地上から開削し補修を行うとしています。地中壁の図面作成や施行の発注者は国交省です。
宮本氏らは、調布市の陥没事故に続くもので、今回は事業用地内で起きたものだが、住宅街の地下で起きれば開削による補修は困難と指摘。「今後も想定外の事故が起きる可能性は否定できず、事業は根本から見直すべきだ」と求めました。
国交省はミスを発見できなかったことについて「設計図面は膨大ですべてはチェックできていない」と説明。掘進時のデータについて公表する意向を示しました。
(「しんぶん赤旗」2022年6月3日付より)