共産党伸ばして個人の尊厳追求
ジェンダー平等を訴える日本共産党が「くらしと平和とジェンダーと わたしの声が届く政治に」をテーマに26日、東京・新宿駅東南口で街頭宣伝を行いました。田村智子副委員長・参院比例候補と山添拓・東京選挙区候補らが参加。多彩なゲストを迎え、多くの聴衆が広場を埋めました。
田村氏はミニトークで、岡野八代・同志社大学教授と、くらしと平和におけるジェンダー平等の課題を語り合いました。
岡野氏は、介護や保育などのケア労働に多くの非正規雇用の女性が携わり、低賃金で働いていることを指摘。女性の低賃金が、社会全体の賃金が上がらない構造に直結していると述べ、抜本的な賃上げにとりくまない自公政権を批判しました。田村氏は「男女別の賃金の公表を長年訴え続け、やっと公表義務づけが始まる」と紹介し、男女間の賃金格差解消を訴えました。
平和の問題について、田村氏は「戦争が女性たちに、性暴力を含め大きな被害をもたらす。ジェンダー平等を求める人は、反戦の思いが根っこに流れている」と語りました。岡野氏は軍拡に進む他党を批判し、「個人の自由と幸福追求を実現するために政治はある。多くの共産党議員を国会に送り出してほしい」と呼びかけました。
山添氏は、ジェンダー平等と個人の尊厳は結びついていると述べ、「個人の尊厳を最も大事にした憲法を、平和とくらしのために徹底的に生かすことが求められている」と訴えました。
性暴力をなくす活動にとりくむ大学生、フリーランスのベリーダンサーKUMIさん、LGBTQの権利保障にとりくむ高月まな新宿区議が、リレースピーチをしました。司会は、原田あきら都議が務めました。
山添氏の応援に来た女性(31)は、「家族、男女の固定概念を押し付けられ違和感があった。それを変えようとしていることが心強い。不平等な思いをしている人の声を届け、社会を変えてほしい」と期待を寄せました。
(「しんぶん赤旗」2022年6月27日付より)