宝の議席 山添氏押し上げを

東京選挙区 当落線上のたたかい

暮らしと平和がかかった歴史的な参院選の公示(22日)から1週間。改選議席6に対し、34人が立候補した首都・東京選挙区で、日本共産党の山添拓参院議員・同選挙区候補は、当落線上で激しいつばぜり合いを展開しています。

街頭演説を行う山添氏=26日、東京都世田谷区

9条守り軍拡に反対

「平和か軍拡か皆さんの選択が未来を決める」―。こう語る山添氏のもとに切実な訴えが集まります。「軍事的脅威に9条改正や核共有の軍拡で応えていいのか」(22日の早稲田大学門前で大学2年女性)、「子育てや教育予算は低いのに、軍拡ばかりの自公政治はいいかげんに変えたい」(23日の墨田区の押上駅前で30代女性)。

ロシアのウクライナ侵略に乗じた自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党による9条改憲と軍事費倍化の「戦争する国づくり」に不安と批判が高まっています。浅草雷門前で大学2年男性は、軍拡の流れに危機感を持ち、山添氏の「憲法が、希望。」の横断幕を見て投票先を決めました。「戦争は過去のものじゃない。東京の候補者の中で唯一、9条を守り、軍拡反対の山添さんを選んだ」

アベノミクス転換を

大混戦・大激戦の東京選挙区には、現職に加え元職、元タレントなど有名・著名人がずらりと並びます。

自民党は元五輪代表の現職男性と俳優の新人女性を擁立。直近の内閣支持率の下落を受け、公示日には現職閣僚の萩生田光一経済産業相、安倍晋三元首相を投入する力の入れようです。

背景には、業界支援団体にも及ぶ物価高騰があります。建設業界の元幹部は「輸入の原材料、資材が高騰してどこも苦しい。このままならおのずと(政権与党への対応は)シビアにならざるを得ない」と指摘します。物価高騰は株高演出のための金融緩和で円安を継続するアベノミクスの失敗が原因です。

しかし第一声では、自民党に加え、公明党の現職女性、日本維新の会の新人女性、国民民主党が推薦するファーストの会の新人女性の各候補者もアベノミクス転換、物価高騰対策を示せませんでした。公明候補は消費税減税に対し「実現不能なことをいう野党」と述べました。維新候補の応援では同会幹部が「立憲共産党」と攻撃しました。

山添氏は演説で、自公政権の大企業・大株主優遇政策の責任を追及し、アベノミクス転換こそ必要だと強調。他の候補が賃上げの具体策で何も語れない中で、消費税減税と大企業への内部留保課税での賃上げで、消費を温め、好循環を生み出す日本共産党の経済政策を丁寧に説明します。押上駅前での訴えに耳を傾けた20代の女性は円高や物価高への不安と「減税」の訴えに期待を語り、「最近共産党がすてきだなーと感じています」話しています。

激戦勝ち抜く鍵は…

千代田区内の街頭演説に訪れた40代女性(会社経営)は、SNSに投稿された山添氏の国会質疑の動画を拡散するなどして応援しています。「ジェンダーが雇用に密接に関わっていることを踏まえた政策が良い。男女賃金格差の是正に実績のある山添さんと日本共産党に期待したい」

山添事務所責任者の志摩和寿氏は「山添議員の6年間の豊かな実績が新たな支持を広げてきた。ここから激戦を抜け出すには、立ち上がる支持者をどれだけ増やせるかにかかっている」と話しています。

(「しんぶん赤旗」2022年6月28日付より)

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