今春の入試 性別定員制の緩和 東京都教委
東京都教育委員会は13日、都立高校入試の男女別定員制の緩和策を今春の2022年度入試で実施した結果、74%の都立高で男女の合格最低点の差がなくなったと発表しました。男女別定員制は都だけが設けている制度。女子の合格最低点が男子より高くなる傾向があり、不公平と指摘されていました。
男女別定員制は、全日制普通科の都立高109校で導入されています。都は段階的に廃止する方針で、現在は男女の性別ごとに定員の90%の合格者を決めた後、残りの10%は性別にかかわらず得点順に判定する緩和先を実施しています。
21年度入試で一部の都立高で緩和先を適用し、全体の33%に当たる36校で男女の合格最低点の差がなくなりました。22年度入試は前109校で実施し、74%に当たる81校に増えました。ただ、22年度入試でも、男女別定員制でなければ合格最低点に届いた女子284人、男子15人の生徒が不合格になっているといい、都はさらに制度の緩和を進める考えです。
(「しんぶん赤旗」2022年7月13日付より)