参院選で希望見えた 市民・若者が選挙活動に 市民に届く言葉なら広がる
創立100周年を迎えた日本共産党をテーマにした映画「百年と希望」の公開記念イベントが16日、東京・渋谷にあるライブハウス「LOFT9 shibuya」で行われました。市民とともに共産党の国会議員が登壇。参院選の受け止めや今後の課題についてトークしました。
政治アイドルの町田彩夏さんが司会を務め哲学研究者の永井玲依さん、映画監督の西原孝至さん、共産党から小池晃書記局長と田村智子副委員長が参加しました。
参院選について町田さんは、「残念な結果でしたが、日本共産党を応援するだけでなく選挙戦に参加する人が出てきたことは希望です」と発言。田村氏も「東京の山添拓さん勝利に市民や若者が力を発揮したことは希望です」と振り返りました。
永井さんは、「候補者に魅力を感じて応援する人たちが、政党を応援・信頼するにはどうしたら可能なのかを考えたい」と指摘。市民と政治家が対話をしている様子を街中で見せるなど、市民の多様な声を吸い上げ、対話する姿を示してほしいと述べました。
西原さんは、「大企業の内部留保に応分の課税」という言葉もまだ多くの人は理解しづらいと指摘。「企業がもうけた貯金」などとわかりやすい言葉があればもっと伝わると述べ、「共産党には聞く力があると感じる。市民に届く言葉で発信してほしい」と述べました。
田村氏は、「一緒に声をあげ変える生き方に希望があると伝えたい」と述べ、市民とともに政治を変えていく決意を語りました。
野党共闘の現状について「まとまらなさに歯がゆく感じます。市民の側からどんな動きをつくっていけばいいのか」(西原さん)と発言。小池氏は「野党は政治を変える本気度が問われています」と指摘。「野党共闘は市民の声で実現しました。私たちももっと努力します。同時に市民のみなさんの後押しが重要です」と語りました。
町田さんは「市民の側から政策や枠組みをつくっていくことが必要だと思う」と強調しました。
会場から「子育て世代だが、政治の話ができる同世代が少ない。この層に届く取り組みをしてほしい」など質問や要望が出され、小池氏が回答しました。
党創立100年にかかわる問題で小池氏は「日本共産党は、100年前の軍国主義と侵略戦争に反対するために誕生しました。今日の翼賛状況のもとで頑張りどきだと決意しています」と表明。「課題もありますが、変わるべきところは変えていける政党です。今日のような取り組みを、いろんなところでやってゆきたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2022年7月18日付より)