核兵器のない未来へ 都が原爆犠牲者追悼のつどい

東京都葛飾区で24日、都が主催する2022年度東京都原爆犠牲者追悼のつどいが行われ、参加者はスクリーンに映された「原爆犠牲者慰霊碑」に献花し、平和と核兵器廃絶の祈りをしました。

追悼の言葉を述べる家島昌志氏=24日、東京都葛飾区(しんぶん赤旗提供)

追悼のつどいは、1945年に広島、長崎に投下された原爆の犠牲者を悼むもので、都内の被爆者がつくる東友会が1965年から開催し、2013年以降は東京都が主催しています。

同会の家島昌志代表理事は、追悼の言葉で「唯一の戦争被爆国である日本の政府が核兵器禁止条約に背をむけていることに納得できない」と批判。「このままでは世界の核兵器廃絶の世論をリードすることはできない。認識をあらためてほしい」と強調しました。

当時1歳で、広島市で被爆した綿平敬三さん(練馬区)は「原爆投下で父を失い、後遺症で弟が亡くなったことをきっかけに、母とも離れ離れになり、二度と会うことはなかった。わたしたちのような家族をつくらないために、核兵器のない未来を願う」と語りました。

小池百合子知事も参列し、「原爆の記憶を次の世代に継承していく」と式辞を述べました。また、広島、長崎の各市長もメッセージを送りました。日本共産党の山添拓参院議員、和泉なおみ都議らも参列しました。

東友会と参列者らは、つどいに先立ち、同区の青戸平和公園にある「原爆犠牲者慰霊碑」に献花を行いました。

(「しんぶん赤旗」2022年7月26日付より)

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