正確な情勢判断を伝えて 党と支持者の奮闘で勝利
日本共産党の山添拓参院東京選挙区候補の再選について、田辺良彦・党都委員長に聞きました。
山添氏再選は、「議席の値打ち」やボランティアの熱意とそれを受け止める党の努力とともに、情勢判断と党の奮闘が確信になっています。
東京選挙区(改選数6)は山添氏のほか、自民党2氏、公明党、維新、立憲民主党2氏、れいわ新選組、都民ファースト代表など34氏が争う大混戦でした。昨年の衆院選での比例票から政党の力関係を見れば、当落線上のたたかいであることは明らかでした。
しかし、公示(6月22日)以降も「山添さんは大丈夫」というムードが抜けず、対話・支持拡大が進みませんでした。
都委員会は事態を重く見て6月30日に緊急に地区委員長会議を開き、「緊急事態」を宣言。現状では「最後の1議席を僅差で争う大激戦」となっていることを鮮明にして、支持を広げることを訴えました。
そのことを伝える全都後援会ニュースを直ちに発行しました。「前回のを配ったばかりなのになんだ」という声も出ましたが、内容を見てリアルな選挙情勢が伝わり、多くの地域で短時間で一気に配りきることができました。
対話・支持拡大のテンポが上がりました。選挙ボランティアへのアンケートを見ると、半数以上の方が参加した動機として「最後の1議席を争っている」と聞いたからと答えています。選挙後、「朝日」でジャーナリストの津田大介氏が山添氏について「当落線上であることが伝わるとSNSの発信を強化し、無党派層から大きな支持を得た」と述べています。
結果は山添氏は68万票で3位当選でしたが、次点候補の53万票との差は15万票。有権者1100万人超で15万票差の間に5候補がひしめいたわけで、誰が落ちてもおかしくないたたかいでした。党と支持者の奮闘が山添氏を当選に押し上げたのです。
山添氏は当選しましたが、比例では課題を残しています。党の自力を強めて新たな前進をめざします。
(「しんぶん赤旗」2022年7月31日付より)