笠井氏ら英国大使と懇談 核保有国は廃絶へ合意履行を

日本共産党の笠井亮衆院議員と、広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長は4日、ニューヨークの国連本部で、英国のエイダン・リドル軍縮大使と懇談しました。

懇談する笠井氏(左)、(右から)佐久間氏、リドル氏=4日、ニューヨークの国連本部(石黒みずほ撮影・しんぶん赤旗提供)

笠井氏は、核不拡散条約(NPT)再検討会議に対する要請文、原水爆禁止日本協議会の要請署名を手渡し、核保有国として核兵器廃絶にむけたこれまでの合意を履行するよう要求。1月に核五大国が「核戦争に勝者はいない」とする共同声明を出したことにふれ、「他の核保有国にも核軍縮を呼び掛け、核廃絶に向けて重要な役割を果たすべきだ」と求めました。

リドル氏は、すべてのNPT締約国に核軍備縮小撤廃の交渉を行うよう義務付けた第6条について「英国は核軍縮を進めてきた」と説明するだけでした。笠井氏は「核兵器使用の危険をなくす唯一の保証は核兵器廃絶だ」と強調。リドル氏は「核廃絶はわが国の努力だけでは達成できない」などと述べました。

佐久間氏は、被爆による健康被害、偏見や差別に苦しんできた経験を告白。「核の非人道性を知っているからこそ核保有国の姿勢に失望している。NPTを誠実に履行し一日でも早く核廃絶を実現してほしい」と訴えました。

リドル氏は「なぜ核廃絶が重要なのか、あなたの存在が思い出させてくれた。できる限りのことをしたい」と話しました。

(「しんぶん赤旗」2022年8月6日付より)

タイトルとURLをコピーしました