東京・渋谷
外務省に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名を提出した高校生や学生ら75人が20日、核兵器の廃絶や平和を訴えて東京都渋谷区の繁華街を行進しました。東京高校生平和ゼミナール、東京学生平和ゼミナールなどが呼びかけました。
行進前のスタート集会で埼玉の高校生(17)は「第五福竜丸を入れて3度も被爆している日本の政府が核兵器禁止条約に反対していることが許せない。私たちがプレッシャーをかけ続けることで、日本政府を署名・批准に動かしていこうと改めて決意した」とスピーチしました。
宣伝カーからマイクで訴えた沖縄の参加者(16)は、「沖縄には核兵器が1300発も配置され、核兵器の誤射もありました。私たちの未来に核兵器はいりません。日本政府が核兵器禁止条約に署名・批准するまで活動し続けます」と訴えました。
行き交う多くの人から注目を集め、4人組の中学3年生は「こういう行動が珍しかったので」とカメラで撮影。「核兵器などのことを考えてこなかったが、戦争はやめた方がいい」と話しました。
東京高校生平和ゼミナール実行委員長(17)は「若者が声を上げていることを知ってもらい、一人ひとりの行動のきっかけにしようとみんなで企画した。街の反応が良くて安心した。次の行動にもつながる」と手ごたえを語りました。
スタート集会では、ICAN国際運営委員でピースボート共同代表の川崎哲さんと日本ウクライナ友好協会のイェブトゥシュク・イーゴル理事が激励のあいさつをしました。
(「しんぶん赤旗」2022年8月21日付より)