山添・吉良氏ら国に迫る
日本共産党の山添拓、吉良よし子両参院議員は25日、都心部を低空飛行する羽田空港新ルートの「固定化回避」に向けた国土交通省から聞き取り調査を行いました。白石たみお、尾崎あや子、原純子都議ら関係地方議員、住民運動関係者も参加しました。
国交省は2020年以降、新ルートの「固定化回避の技術的方策」についての検討会を5回開いていますが、新ルートのための「現在の滑走路の使い方を前提」としたもので、騒音や落下物、墜落など沿線住民の危惧に応えていません。
国交省の担当者は、羽田空港への進入コースの検討状況を説明し、「風向・風速や飛行機からの視認状況を加味した趣味レーターで、この方法が飛行可能だと確認した」としました。
山添、吉良両氏らが「飛行機が通過するポイントを特定してシュミレーションしたのなら、どのようなルートか示すべきだ」と追及。国交省は「ルートは確定案ではない。来年予定の第6回検討会で検証結果を示す」と繰り返し、開示を拒否しました。
参加者は「固定化回避と言いながら、来年以降まで見直し内容を示さないのでは、固定化そのものだ。現段階でルート案を示すと、反対の声が広がるからではないか」と批判し、新ルートを中止するよう求めました。
(「しんぶん赤旗」2022年8月30日付より)