東京都議会の日本共産党、立憲民主党、生活者ネットワーク、グリーンな東京の4会派は5日、安倍晋三元首相の「国葬」の中止と都民に弔意表明を押し付けないことを求める申し入れを、小池百合子知事と浜佳葉子教育長に行いました。
共産党の里吉ゆみ、立憲民主党の西沢圭太、生活者ネットの岩永康代、グリーンな東京の漢人明子の4都議が代表して申し入れました。
小池知事は、8月の会見で国葬に「賛成」を表明しています。
説明で里吉氏は、岸田政権が閣議決定した国葬は法的根拠がなく、国民の間でも安倍氏の政治的評価や国葬の賛否が分かれる中、国家や地方自治体が「思想・信条の自由」に反し、国民に弔意を事実上強制することはあってはならないと強調。都が安倍氏の家族葬にあたり、本庁舎に半旗を掲揚し、各局や都立学校255校に対し「特段のご配慮」を求める事務連絡を出したことは不適切だったと批判しました。
4会派は▽「国葬」の中止を国に求める▽都の組織・各局、都立学校、自治体、各教育委員会などに弔意表明を求める通知や連絡を行わず、国から要請があっても実施しない▽弔意表明は個人の自由であることを周知する▽都が都民に対し弔意を求めていると誤解を招くようなことは厳につつしむ―ことを求めました。
応対した武市敬副知事は「4会派からの申し入れということで承った。知事と教育長ほか、複数の部署と協議する」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2022年9月7日付より)