東京視覚障害者協会(東視協)は12日、港区で都の各局に要請行動を行い、視覚障害者の切実な要求を直接訴えました。
滝修会長は、都建設局に「点字ブロックは私たちにとって命に関わるセーフティネットであり、切実な課題だ」と強調。具体的な場所を示して整備を求めました。
都担当者が「駅や病院などを結ぶよう整備していく」と答えたのに対し、参加者は「視覚障害者の多くは人通りの少ないところだけでなく、困っている人の目線で設置する姿勢に転換してほしい」と訴えました。
東視協は都交通局に、都営浅草線のホームドア整備状況について進捗状況を質問。都担当者は「現在6駅が完了し、残りの駅も来年度までの完了を目指す」と答えました。
参加者は都営地下鉄の駅のエスカレーターに音声案内を設置してほしいと要望。都担当者が「改修・更新に合わせて設置する」と答えたのに対し、参加者が「ほかの駅では更新前に案内を追加したところもある」と指摘すると、都担当者は「持ち帰って検討する」と答えました。
東視協は都立病院のコロナ対応について「入院したら迷惑そうな扱いを受けて暴言を吐かれた」との事例を紹介。事実解明と都立病院を障害者のコロナ感染者の入院施設の拠点として位置付けるよう求めました。
要請には曽根はじめ都議が同席しました。
(「しんぶん赤旗」2022年9月14日付より)