東京都教育委員会がベネッセの英語スピーキングテストESAT-J(11月実施予定)を来年春の都立高校入試で活用しようとしている問題で、入試活用の中止を求める都議会の超党派の議員連盟が13日、記者会見し、「問題点が多々、明らかになっている。都民や教育関係者と連携し、今からでも中止を求めていく」と訴えました。
同議連は7日発足し、6会派の42人が参加。日本共産党から青柳有希子都議が副会長、とや英津子都議が事務局長に就任しています。
会見で風間穣会長(立憲民主党)は「ESAT-Jは公平性・公正性が確保できないことや不正受験者への対応、個人情報をベネッセが管理すること、利益相反など問題点が指摘され、活用中止を求める都民の声が広がっている。本来、都教委は自主的に中止すべきだ」と強調。
とや氏は「SEAT-Jを入試で使うことで事実上の強制になり、地方教育行政法違反だ。(教育への不当な介入を禁じた)教育基本法にも反する」と指摘しました。
議連では今後、都教委からのヒアリングや、保護者・専門家・教育関係者らを交えた集会などで問題提起し、入試活用の中止を求めていくことにしています。
(しんぶん赤旗2022年10月18日付より)