東京都生活と健康を守る会連合会(都生連)は29日、1962年11月の結成から60周年の記念式典を東京都北区で開きました。
加藤勝治会長があいさつし、「最近10年間はアベノミクスの新自由主義が推進した自己責任の政策による福祉の切り下げ、生活悪化とのたたかいだ。生活保護基準切り下げを告発した新生存権裁判の勝訴を受け、反撃のたたかいを進めよう」と呼びかけました。
井上英夫、金沢大学名誉教授が「平和的生存権と人権としての生活保護・社会保障」と題して講演し、「性格保護基準切り下げの憲法違反を問う裁判で勝訴判決が続き、潮目が変わってきた。全国のたたかいが作ったもの。勝訴の流れを強固にし、人権としての社会保障を確立する必要がある」と強調しました。
全国生活と健康を守る会連合会の吉田松雄会長、東京社会保障推進協議会の窪田光事務局長、日本共産党の田村智子副委員長・参院議員があいさつ。
田村氏は、都生連が新生存権裁判の勝訴など憲法9条・25条を守るたたかいのなかで60周年を迎えたことに敬意を表明。「わたしも候補者時代から、都営住宅にエレベーターをつける運動や生活相談会など、皆さんに学ばせてもらった。一緒に頑張る」と述べました。曽根はじめ都議も紹介されました。
(しんぶん赤旗2022年11月1日付より)