日本国憲法を守り平和運動を発展させるために、平和のシンボルとして「9条の碑」を東京都府中市につくる計画がスタートしました。同市で40年続く「けやき平和コンサートの会」のメンバーが呼びかけて結成した「三多摩初の『9条の碑』を府中につくる会」と賛同人が18日、発表しました。
建設場所やデザインは検討中で、2024年春の完成を目指すとしています。
「つくる会」共同代表の斉藤寿美代さんは記者会見で、ロシアのウクライナ侵略や各国で軍拡を進める動きなどがあり、「憲法9条が大事だということを認識して、こういう会ができた」と説明。同共同代表の濱田嘉一さんは「東京大空襲の被害者で焼夷弾(しょういだん)が降るなか逃げました。東京では、足立区に『九条の碑』がありますが、それに次いで三多摩(東京西部の市町村地域)でもつくりたい」と述べました。
ジャーナリストの伊藤千尋さんは、全国で27の「9条の碑」があり、外国にも三つあることを紹介。「6日にアフリカのジンバブエに30個目の碑ができました。平和のために9条はなくしてはならないものだということを知らせる、それが9条の碑の運動です」と強調しました。
作曲家の池辺晋一郎さんは、音楽と平和の関係を例にとり、社会体制を変えたいとき「変われ、とみんなで歌っていると、じわじわ社会にしみこんでいき、何かの手だてになるだろうと思う」と述べ、碑の建設にエールを送りました。
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(しんぶん赤旗2022年11月19日付より)