東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で逮捕・起訴された大会組織委員会の高橋治之元理事側から、自民党の長島昭久衆院議員が5年間で計65万円の献金を受けていたことが18日、わかりました。
政治資金収支報告書によると、資金管理団体「長島昭久を育てる会」は2017年から21年まで計45万円の献金を受けていました。
長島氏が支部長の「自民党東京都第18選挙区支部」は、高橋氏が代表のコンサル会社「コモンズ」から21年に20万円の献金を受けていました。
高橋被告は大会組織委員会理事という「みなし公務員」でありながら、大会スポンサーなどの選定をめぐる謝礼を受け取ったとして、これまで4度、起訴されています。高橋被告側には、コモンズなどの三つのコンサル会社を通じて5社から約2億円が渡っていました。
報道などによると、高橋被告は17年から紳士服大手の「AOKIホールディングス」前会長にスポンサーになるよう働きかけていました。また、公式マスコットを製造・販売した「サンアロー」から18年から21年にかけて11回で計700万円のワイロを受け取った疑いが持たれています。
本紙の取材に、長島氏の事務所は「学校の先輩後輩の間柄で、後輩への支援ということで寄付をいただきました。国民に不信をもたらしている事件であると考え返金します」とのべました。
献金を受けた趣旨について「便宜を求められたこともなく、便宜を図ったこともありません。東京オリンピック前の時期とは関係ございません」と答えました。
(しんぶん赤旗2022年11月19日付より)