日本共産党の池川友一東京都議は21日の都議会各会計決算特別委員会で、都教育委員会がベネッセと実施する英語スピーキングテスト(ESAT-J)を、来年度の都立高校入試で活用している問題を追求し、今からでも中止をと求めました。
池川氏は、受験申し込みにあたって「個人情報の取得・利用等について、事前に保護者の同意なく、学校で子どもが申し込んだ」という声が相次いでいると指摘。保護者同意のない申し込みは無効だと迫りました。浜佳葉子都教育長は「そのような報告は受けていない。(保護者への説明は)一人一人に行き届いている」と答えました。池川氏は「保護者同意のない状況で、テストの強行はできない」と批判しました。
池川氏は、個人情報の取り扱いで「保護者の同意がない場合、テスト申し込み手続きが完了しないことがあり、その理由は通知されない。都教委と事業者は損害の責任を負わない」としたことは教育的とは言えないと批判。7月の申し込み開始時点では、都条例に基づく個人情報保護の措置が講じられていない違法状態だったことを指摘し、「テストは中止しかない」と強調しました。
(「しんぶん赤旗」2022年11月23日付より)