田村智子議員は8日の参院国土交通委員会で、統一協会の創始者・文鮮明が1981年に提唱した「日韓トンネル計画」の会合に、古川康国交政務官が出席していた問題について質問しました。
日韓トンネル計画は、佐賀県唐津市から長崎県の壱岐、対馬を通り、韓国第2の都市・釜山に至る約230キロメートルの海底トンネルで、現在は統一協会の関連団体・国際ハイウェイ財団が推進。トンネルは唐津市内で540メートル試掘されただけで、2007年以降工事は止まっています。
総事業費は10兆円とされ、完成の見込みがないのに資金集めを口実に多額の寄付を強要された信者もいます。
田村氏は、統一協会と議員の関係についての自民党の点検で協会関連団体の会合に古川議員本人が出席し、あいさつしたと回答しているが、「いつどのような会合に出席しあいさつしたのか」と質問。古川政務官は「日韓トンネル推進唐津フォーラムで講演した」と認めました。
田村氏は「日韓トンネルへの期待を述べる講演を行ったことは、統一協会の寄付金集めに手を貸したと言われても仕方がない」と指摘。古川氏は「今もなお大きな問題を抱えている団体だとの認識が足りず申し訳ない」と陳謝しました。
(しんぶん赤旗2022年11月26日付より)