日本共産党は16日、東京・新宿駅前で、「大軍拡・大増税・断固反対」緊急街頭宣伝を行いました。道行く人が次々に足を止めて演説に聴き入り、節々で拍手が起こりました。
志位和夫委員長は、政府が閣議決定した安保関連3文書について、「『専守防衛』を完全にかなぐり捨て、日本の国を『戦争国家』へと根底からつくりかえる危険極まりない内容です」と批判。「日本の国のあり方の大転換を、選挙で信を問うことも、国会での審議すらなしに、一片の閣議決定で強行した。進め方においても民主主義を破壊するものです」として、大軍拡に断固反対し、「安保3文書」の閣議決定の即時撤回を求めると表明しました。
「この道を進んだらどうなるか」と問いかけた志位氏は、「憲法と立憲主義の破壊」「平和の破壊」「暮らし経済の破壊」―の三つの角度から「安保3文書」の問題点を指摘。「『専守防衛』に徹する」や「自分の国は自分で守る」などの岸田政権のウソを糾弾しました。
志位氏は、東アジアに平和をつくる展望として、「あれこれの国を排除するのでなく、地域のすべての国を包摂する平和の枠組みを築くことが重要です」と強調。日本共産党は、憲法9条を生かした外交で東アジアに平和を創出する「外交ビジョン」を掲げて国内外で奮闘していると力説しました。
最後に志位氏は、「日本は戦後最大の歴史的岐路にあります。日本の国のあり方を根底から変える大軍拡を許すなの一点でみんなで力を合わせましょう」と呼びかけました。
山添拓参院議員は、「安保3文書」では武器輸出の拡大や軍事研究の推進などの方向性も示されていると指摘し、「日本全体を何でもかんでも軍事最優先に変えていく。こんなことを絶対に許すわけにはいきません」と訴えました。
(しんぶん赤旗2022年12月17日付けより)