日本共産党の小池晃書記局長・参院議員は8日、東京都内で新春街頭宣伝を行いました。4月の統一地方選挙での勝利をめざして吉祥寺駅前では、武蔵野市議候補・三鷹市議候補と、中野駅前では、中野区議候補とともに訴えました。「戦争をしない国を守るか、憲法を踏みにじり、憲法を変え、戦争する国に変えるのか。共産党の全員当選で戦争を止めよう」と呼びかけました。
小池氏は、俳優の吉永小百合氏の「怖いのは、敵基地攻撃能力や防衛費増額という大変な問題をみんなで考えるのではなく、どんどん決めた動きだ」という言葉を紹介。「国民的議論も国会審議もなく勝手に決めるなという声を上げよう」と訴えました。
今後5年間で43兆円もの大軍拡に大増税や国債の発行も計画されているとして「暮らしも平和も経済も壊す戦争国家づくりは止めよう」と強調しました。
小池氏は中国や北朝鮮などの問題について、相手を排除しない東アジアに平和の枠組みをつくる外交ビジョンを紹介。東南アジア諸国連合(ASEAN)の取り組みに、憲法9条を持つ日本が応えるべきだと訴えました。
「政治の役割は絶対に戦争をさせないことであり、そのための外交努力こそ必要だ」と強調。イスタンブールでのアジア政党国際会議で志位和夫委員長の提言が宣言に盛り込まれたことを紹介。「共産党は主張するだけでなく平和を守る野党外交にも取り組んでいる」と語りました。
小池氏は男女賃金格差の是正などの賃上げ政策について述べ、「政策と法律で賃上げを実現するのが政治の役割だ」と強調。同時に「すべての物価を下げる特効薬は消費税減税だ」と訴えました。
小池氏は「岸田政権は大軍拡も原発推進も昨年の参院選では一言も語らなかった。こんな政治を続けさせるわけにはいかない。衆院解散・総選挙で信を問え。統一地方選勝利で解散に追い込もう」と呼びかけました。
武蔵野市で小池氏は、松下玲子市長を支え、市政を前に進める市議団を2から3議席に伸ばしてほしいと強調。三鷹市では、補聴器購入補助を多摩地域で初めて実現した4人を再び議会に送ってほしいと訴えました。中野区では、市民と野党の共同で酒井直人区長を誕生させて前区政の公立保育園などの全廃方針を撤回させたと紹介。暮らしを守る区政の前進へ区議団を6から7議席に増やすことが必要だと訴えました。
吉祥寺駅前で演説を聞いた会社員の女性(42)は「原発の再稼働をやめてほしい。(原発の危険性が)うやむやにされていると思う。市政に望むことは、小学4年の子どもがいるので所得制限なしの子ども手当を実現してほしい」と要望しました。
(しんぶん赤旗2023年1月9日付より)