新春随想 大陸の東西で共鳴 衆院議員 笠井亮

視点を変えると別の世界が見えるー大陸の東西で、ロシアの侵略と核兵器使用の脅迫、軍拡にあらがう平和の声が健在です。ウィーン、ニューヨークでも、発行した核兵器禁止条約を生かそうと力を尽くす人々と出会いました。

昨年末にはオランダ首相が過去の植民地支配と奴隷貿易を公式謝罪しました。略奪文化財持ち去りなど歴史的不正義をただす動きは、独英でも広がっています。

日本にも先がけがあります。植民地支配下で持ち出した朝鮮王朝儀軌を、ユネスコ条約の精神で「(文化財を)元あるところに戻す」取り組みです。緒方靖夫参院議員(当時)から引き継ぎ、儀軌のふるさと江原道にある月精還。記念式典に日本の国会議員としてただ一人、わたしが招待されました。後日談があり、昨年の日韓議員の会合で、韓国の若い女性議員が「今ソウルにある儀軌を月精寺に戻そうと住職と話し合ってきたばかり。あなたがスタート、私がフィニッシュ」と、さらに続くリレーに感動の握手。

侵略戦争に反省もなく、戦争国家へと突き進む岸田政権。憲法9条を持ち、核戦争の地獄を知る日本こそアジアの平和発信地に、カルト政治に統一地方選で断罪を!全力投球です。

(しんぶん赤旗2023年1月13日付より)

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