大軍拡反対の共産党に「期待」
日本共産党は21日、東京・新宿駅前で「反戦平和 戦争でなく暮らしを」と訴える緊急の街頭宣伝を行いました。道行く人が演説に耳を傾け、若者世代も足を止めました。
小池晃書記局長は、岸田政権の「安全保障3文書」の閣議決定は、その「やり方」にも問題があると指摘。岸田文雄首相が今回の決定を「日米同盟の歴史上、最も重要な決定」としていることに触れ、「それだけ重要な決定を国会に諮ることもなく強行するのは絶対に許されない。“勝手に決めるな”と声をあげよう」と訴えました。
岸田大軍拡については、「問題は財源をどこに求めるのかではなく、大軍拡を許すのかどうかだ。財源論にすり替えさせてはいけない」と強調。「いま日本は『戦争か平和か』の大きな岐路にある。憲法を踏みにじり、戦争する国に変えるのか、それとも戦争しない国を守るのかが問われている時だ。反戦平和のために力を合わせよう」と呼びかけました。
吉良よし子参院議員は、米国の戦争に日本が参戦し敵基地攻撃を行えば、相手国による報復攻撃は避けられないと指摘し、「弱いものを犠牲にし、未来を奪うような戦争を日本に呼び込む大軍拡は認めるわけにはいかない」と訴え。大軍拡の財源を暮らしや教育にまわし、「未来に希望を示す政治にしよう」と力を込めました。
米倉春奈都議は、物価高騰の中で国民の暮らしが困窮し、若者には高い学費がのしかかっていると述べ、「軍拡増税を押し付ける政権には退場を」と訴えました。
小池氏の訴えを最後まで聞いていた中本聡さん(54)=さいたま市=は「軍事費の拡大を明確に批判しているのは共産党だけだと実感しました。戦争に近づく動きを止めるため、共産党を応援する」と期待を寄せました。
(しんぶん赤旗2023年1月22日付より)