日本共産党の市田忠義副委員長は29日、東京都大田区で街頭演説し、「区政で抜群の調査力、発言力、提案力を発揮してきた共産党の8人全員勝利で、大軍拡へ暴走する岸田政権に痛打を与え、区民の声が届く区政を」と訴えました。
市田氏は、現区政が独自の新型コロナウイルス対策もほとんどなく、特別養護老人ホームの待機者は1000人、認可保育所の待機児も1000人を超える中、区民の暮らしを犠牲に1098億円の積立金をつくっていると告発。一方で、京急蒲田駅―JR蒲田駅を結ぶ鉄道「蒲蒲線」計画は、区負担額も不明なまま強引に進めようとしているとして、「不要不急の大型開発を進めるお金があるなら、福祉と暮らしに回せ。共産党勝利でこの声を上げよう」と述べました。
市田氏は、岸田政権が進める大軍拡の「専守防衛」「自分の国は自分で守る」という二つのうそを批判し、徹底的な話し合いと外交努力で戦争を阻止する共産党の提案を紹介。「命がけで反戦平和に100年頑張り続けてきた共産党を伸ばしてほしい」と呼びかけました。
その上で「みなさんに折り入ってお願いがあります」と述べ、党員と「しんぶん赤旗」読者を増やし「強く大きな党をつくり、その力で選挙に勝つため、ご協力ください」と訴えました。
清水菊美、大竹辰治、すがや郁恵、佐藤伸、あらお大介、杉山こういち=以上現=、村石まい子、本間けんじ=以上新=の8区議候補が「大企業優先の大型開発を進める区政から、区民の暮らし・福祉・医療・教育優先で中小企業を支える区政への転換に全力を挙げる」(清水氏)と決意を表明しました。
演説を聞いた女性(81)は「新人候補と一緒に朝、駅前で立っている。訴えを聞いて、何としても頑張らねばと思った」と話していました。
(しんぶん赤旗2023年1月30日付より)