米軍横田基地周辺など東京都多摩地域の井戸水や水道水から人体に有害な有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている問題で、日本共産党の吉良よし子、山添拓両参院議員、斉藤まりこ都議は2日、国分寺市にある都配水所を視察し、周辺住民と懇談しました。中山ごう市議、金沢がくと市議候補も参加しました。
一行は都水道局の担当者の案内で、井戸から国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム、ナノは10億分の1)を上回るPFASが検出され、井戸からの取水を止めている配水所を視察しました。
視察後の懇談で、血液中のPFAS濃度の自主的検査に取り組んでいる男性は「検査の中間報告で自分自身も高い濃度が検出され、驚いた。原因を明らかにし、改善してほしい」と訴えました。
元教員の男性は「自分の子どもも学校の教え子たちも、水道水を飲んで育ってきた。PFASが入っていたかもと思うと悔しい」と話しました。
配水所の近所に住むという女性は「この地域の水はおいしいと聞いて、水を飲んできた。ここで育った息子たちも多摩地域に住んでおり、報道を知って苦しんでいる」と語りました。
山添氏は「国は汚染と健康被害の実態を調査・把握し、健康影響の基準をつくるべきだ。横田基地が汚染源である可能性も含め、汚染原因を特定させなければならない。みなさんの声を国に届けたい」と語りました。
(しんぶん赤旗2023年2月3日付より)