東京・荒川区で4月からはじまる区立小中学校の給食費完全無償化をめぐって、自民党荒川総支部が掲示したポスターに疑問の声が上がっています。
ポスターには「学校給食の無償化を実現します」と大きな文字で書かれていますが、実際、自民党は議会でどのような役割を果たしてきたのか。
荒川区在住でこのポスターを見つけた薬剤師の森結芽さん(36)はツイッターで「普通に張ってあったら、『この政党が頑張ったから無償化になったんだ』って思っちゃうよね…」と発信。
学校給食の無償化について日本共産党荒川区議団は2012年の代表質問からはじまって3回にわたる条例案提出も含め、10年間毎年実現を求めてきました。
自民党は区議会で条例案に対し「食べる部分には一定自己負担が当然必要」(14年2月)、「食材費は保護者の方からいただくというのは、やはり適切」(15年2月)などと主張し反対。公明党も22年9月議会で「決して区の単独で、パフォーマンスに思われるような決断で実行してしまうことはやめていただきたい」などと区に求めていました。しかし日本共産党荒川区議団のたび重なる議会論戦と区民の運動と切実な声で完全無償化が実現しました。
電話での取材に前出の森さんは「自民党の成果だと思われたくないという気持ちがありました。事実を正しく知ってほしい」とツイッターに発信した思いを話しました。
(しんぶん赤旗2023年2月15日付より)