外苑再開発「認可は適切」都知事 詳細検証ないまま

東京都の小池百合子知事は17日の定例記者会見で、三井不動産などによる神宮外苑前再開発事業を同日付で認可した問題について問われ、「法令にのっとって適切に行ったもの」と述べました。

再開発計画は神宮球場と秩父宮ラグビー場の位置を入れ替え建て替え、超高層ビルを建設するもの。イチョウ並木など樹木を保全するという事業者の説明に対し、ユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問機関イコモス国内委員会が「環境影響評価書に虚偽がある」と厳しく批判し、再審議を要請。計画の見直しを求める署名が広がっています。

小池氏は会見で「(都の環境影響評価)審議会で、事業者がきちんとこれまでの課題について説明してくれると聞いている」と発言。知事自身が昨年、「十分な配慮」を事業者に要請していたにもかかわらず、詳細な検証もないまま認可する無責任な態度を示しました。

(しんぶん赤旗2023年2月18日付より)

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