英語スピーキングテスト「公正保障なし」 都立高合否に使わないで 保護者ら会見

きょう入試

 21日の都立高校入試を前に、ベネッセが実施した英語スピーキングテストを、合否判定に用いないよう求めて20日、保護者や英語教育の専門家が都庁で会見しました。

 9日の都議会文教委員会では、都民の要望に回答を求める日本共産党議員の質問を、都民ファーストの会所属の伊藤ゆう議員が不規則発言で妨害。都教育長から責任ある回答はありませんでした。

 「都立高校入試英語スピーキングテストに反対する保護者の会」のメンバーは「緊張のなか受験する中学生の合否が公平で公正である最低限の保障もない」と批判しました。

 同じく保護者の高柳恵美さんは文書発言で「音漏れ、出題ミス、採点ミス、合否逆転、どれをとっても入試では一発アウト」「みなおかしいと感じています」と訴えました。

 「都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会」の柏村みね子さんは伊藤議員らに対し、抗議文を出したと報告。同会の久保野雅史さん(神奈川大学教授)は、不規則発言は本試験と追試験の点数を比較可能にする「等化」について質問した際に多く、「触れられては困る組織的なものだ」と指摘。「本試験と追試験を等化しなければ入試には使えません」と訴えました。

(しんぶん赤旗2023年2月21日付より)

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