東京高校生平和ゼミナールと東京学生平和ゼミナールは23日、ロシアによるウクライナ侵略が開始されて1年を迎えるのを前に、東京都港区にあるロシア大使館前で抗議集会を開きました。ウクライナ大使館までピース行進を行い、通行人から注目を集めました。
高校生、大学生ら約40人が参加し、ロシア大使館に向けて「NO WAR」「子どもたちの未来を奪うな」などとコール。広島、愛知、沖縄の高校生のメッセージが紹介されました。「今向けられている銃口の、ミサイルの先にいるのは、まぎれもなく人間です。今すぐ戦争を終わらせてください」(沖縄)などと訴えました。
参加した大学生(19)は、「戦場では民間人を含めた多くの人が殺されています。2度の大戦を通じて、暴力では何も解決できないと私たちは学んできたはずです」と語りました。
東京・広島・沖縄の高校生平和ゼミナールと東京学生平和ゼミナールがそれぞれ抗議文をロシア大使館に投函(とうかん)しました。
ウクライナ大使館ではブニセビッチ・オレクサンドル一等書記官と懇談。高校生の藤掛葉留太(はるた)さん(17)が「これ以上命が理不尽に奪われることのないよう、私たちも努力します」とあいさつ。ブニセビッチ一等書記官は、「ウクライナ人民への連帯に感謝します」と応じました。
東京都羽村市から参加した高校生(17)は、「ささいな活動でも、少しでも戦争を止める力になりたいと思い参加しました。プーチン大統領は、ロシア国内に広がる反戦の意見を聞き入れてほしい」と話しました。
(しんぶん赤旗2023年2月24日付より)