保育士基準、見直しを 白石都議が質問

東京都議会厚生委員会でこのほど、保育園の職員配置基準の引き上げや職員の処遇改善などを求める請願が審査され、日本共産党の賛成、自民党、都民ファーストの会、公明党、立憲民主党などの反対で不採択となりました。

同請願の質疑では、日本共産党の白石たみお都議が質問しました。「専門家や保育関係者から低すぎる保育士の配置基準を見直すべきだという声が広がっている」と指摘し、配置基準の重要性について聞きました。

都福祉保健局の奈良部瑞枝少子社会対策部長は「一定の水準を確保するうえで重要と認識している」と答えました。

白石氏は▽配置基準が低すぎるために休憩時間に連絡帳を書いている▽安全のための監視員が確保できずにプールができない▽国基準の職員配置では保護者の話をゆっくり聞くことができない▽国基準に配置をしているがそうすると保育園の運営費を圧迫してしまうなどの保育現場の声を紹介。都は国よりも高い配置基準を定めていましたが、石原都政(1999年~2012年)の下で廃止されたことを指摘し、都として基準を引き上げるよう強く求めました。

(しんぶん赤旗2023年3月7日付より)

質問する白石氏=都議会厚生委員会(しんぶん赤旗提供)
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