日本共産党の和泉なおみ東京都議は7日、都議会予算特別委員会で代表総括質疑に立ち、神宮外苑の再開発や東京五輪の汚職について小池百合子知事を追及しました。
和泉氏は、外苑再開発で秩父宮ラグビー場を神宮球場と入れ替えて建て替える計画は、都と森喜朗元首相が都民に隠して進めてきたと指摘しました。
新設するラグビー場について、福田至都市整備局長は「ラグビー以外のスポーツや各種イベントでも使いやすい施設とする」と答弁。和泉氏は、ラグビー専用スタジアムでなくなると指摘しました。
和泉氏は、新ラグビー場に屋根がつくことに、ラグビー元日本代表の平尾剛氏の「ラグビーは芝生の上でどんな天候にも対応できるようプレーするのが基本だ」という話を紹介。屋根をつけるのは、イベント利用を優先するためだと強調し「ラグビーというスポーツの価値に配慮していない」という平尾氏の言葉を突き付けました。
和泉氏は五輪談合に都職員が関与した疑惑を追及。逮捕された大会組織委員会の森泰夫元次長が、入札実施前に企業の応札意向の一覧表を見せた大会運営局長とは、組織委に出向していた吉村憲彦財務局長ではないかと告発しました。
小池知事は答弁に立たず、中村倫治政策企画局長は5回も答弁を拒否。和泉氏は「組織委には多くの職員が派遣されていた。誰ひとり談合に気付かなかったことがあり得るのか」と批判しました。
(しんぶん赤旗2023年3月9日付より)