東京都立のゴルフ場「若洲ゴルフリンクス」(江東区)で、都港湾局所管の運営事業者が地元の山崎孝明区長ら一部政治家の利用を優遇している疑惑が7日、明らかになりました。都議会予算特別委員会で日本共産党の和泉なおみ都議が追及しました。
和泉氏は、同ゴルフ場の人気が高く、予約電話もインターネット予約もつながらない状況であるにもかかわらず、山崎区長が2020年度15回、21年度14回も同ゴルフ場を利用していた事実を告発。「改善策として、先着順・電話による予約から抽選制への移行を検討している」「ゴルフ場を運営する東京港埠頭(ふとう)会社で、予約を受け付ける元都職員があっせん窓口になっていた」との証言を示し、事実かとただしました。
矢岡俊樹港湾局長は「指摘は承知していない」としつつ、「都民から利用しづらいとの声があり、(予約方法の)見直しを指示している」と答えました。
和泉氏は、区長選直前の4月11日に山崎氏の名前を冠したゴルフコンペも行われると指摘。「都立スポーツ施設として公平・公正な運営に改めるべきだ」と迫りました。
(しんぶん赤旗2023年3月9日付より)