9条守り輝かせよう 東京大空襲78年 追悼集会

小池書記局長あいさつ

黙祷する参列者。中央付近に小池晃書記局長。=10日、東京都台東区(しんぶん赤旗提供)

 一晩で10万人以上が犠牲になった1945年の東京大空襲から78年になる10日、追悼集会が東京都台東区の言問橋のたもとにある追悼碑前で行われました。東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会が主催し、同区が共催しているもので、今回が36回目です。

 川杉元延実行委員長が「軍事対軍事では平和は守れない。憲法9条を守り輝かせることこそ私たちの願いだ」とあいさつ。戦争の惨禍(さんか)を伝え続ける決意を語りました。

 日本共産党の小池晃書記局長・参院議員は、岸田政権が敵基地攻撃能力の保有、大軍拡を進め、全国で自衛隊基地司令部を地下化し、長射程ミサイルの弾薬庫建設を計画していると指摘。「敵基地攻撃とは相手の反撃によって日本中が戦地になることだ。東京大空襲のようなことを再び起こさせないために、皆さんと力を合わせる」とあいさつしました。

 当時台東区で12歳のときに大空襲を体験した鷲山洋子さん(90)が証言。母親と兄弟5人で家を出たものの、火災による強風で前に進めず、防空壕(ごう)も入れず逃げ回り、隅田川べりで火の粉が混じった熱風に包まれる中、母親がバケツで防空頭巾に水をかけて生き延びたと語りました。

 参列した府中市の長嶋剛一さん(90)は「自分は疎開で難をのがれたが、同級生の多くは東京の親元に帰っていて亡くなった」と話しました。

(しんぶん赤旗2023年3月11日付より)

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