大軍拡で命危険に 犠牲を繰り返すな

❚ 東京・墨田 党演説会で小池氏訴え

 統一地方選が目前に迫った15日、日本共産党の小池晃書記局長は東京都墨田区で開かれた党演説会で、4月16日告示・同23日投票の墨田区長選に挑む、さねふじ政子候補=無所属新、日本共産党推薦=や区議選の党候補5人全員の必勝を訴えました。

 小池氏は、安倍政権下で首相官邸が、政府に批判的な特定のテレビ番組に介入できるよう放送法の解釈変更を総務省に迫り、圧力をかけていた事実が行政文書で明らかになった問題について「安倍政権の闇が、また一つ噴き出した」と批判。2016年2月に当時の高市早苗総務相が、番組内容に偏りがあると認定すれば電波停止を命令できるとの考えまで表明していたことなどを紹介し、「報道の自由は民主主義の根本だ。意に沿わない番組に、政府が圧力をかけることは、絶対にあってはならない。政府は解釈変更を撤回し、介入をやめよ」と訴えました。

 小池氏は、敵基地攻撃能力保有を中心とした大軍拡を進める岸田政権が全国の戦場化を想定し、全国約300の自衛隊基地・防衛省施設の約2万3000棟を、核攻撃などに耐えられるよう「強靱(きょうじん)化」する計画で、都内16カ所も対象であることや、敵基地攻撃を担う長射程ミサイル保管のための大型弾薬庫約130棟の整備を全国で狙っていると告発しました。
 小池氏は、基地や弾薬庫が標的になることで、周辺の住民の命が危険にさらされると指摘。太平洋戦争中の東京大空襲では、当時の本所区と向島区(現在の墨田区に合併)で6万人以上の犠牲者が出たとして「このようなことを二度と再び繰り返してはならない」と訴えました。

 小池氏は、働く女性、子育て、まちづくりなど、区民にやさしい区政をつくる、さねふじ区長候補と、多数立候補で単独過半数をめざす自民党などと正面から対決する党区議候補5人全員勝利で、「岸田政権ノーの審判を」と呼びかけました。

❚ あたたかい区政へ5区議候補が訴え

 演説会では、村本ひろや、山下ひろみ、としま剛、はらつとむ、高柳東彦の各区議候補が訴え。さねふじ政子区長候補がメッセージを寄せました。
 各氏は福祉増進の立場からかけ離れた区政を批判し、「5人全員の当選で区民の願いに寄り添った、あたたかい区政にするために全力を尽くします」と決意を語りました。

(「しんぶん赤旗」2023年3月16日付より)

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