精神科患者の人権守れ

都議会厚生委員会で藤田りょうこ都議

質問する藤田りょうこ都議=14日、東京都議会(しんぶん赤旗提供)

日本共産党の藤田りょうこ東京都議は14日、都議会厚生委員会で、八王子市にある精神科病院の滝山病院の看護師が患者への暴行容疑で逮捕された問題で、入院患者の安全と人権を守るよう都に求めました。

藤田氏は、滝山病院に対し、昨年抜き打ちで指導を行ったか質問。福祉保健局の小竹桃子医療改革推進担当部長が昨年は抜き打ちによる指導や調査は行なっていないと認めたのに対し、藤田氏は指導のやり方を再検討するよう求めました。

また、東京精神保健福祉士協会が事件を受けて出した「日本の精神科医療の構造には人権擁護に関して決定的な欠陥がある」との声明を紹介。虐待事件が繰り返される原因として、精神科病院では、一般の医療機関に比べて医師、看護師が少ない配置になっている「精神科特例」が65年間温存されていることがあると指摘し、国に対し廃止を要請するよう求めました。

藤田氏は「精神疾患は差別と偏見が根深い。入院患者は世間から見えにくく、権利が侵害されても実態が隠される。入院中の精神疾患患者の人権を守る立場で国と都は取り組むべきだ」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2023年3月18日付より)

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