伐採 運動で止める 神宮外苑再開発 都庁前で抗議

多数の樹木を伐採するなどの計画に批判の声が上がっている神宮外苑(東京都新宿、港区)の再開発問題をめぐり、アメリカ人経営コンサルタントのロッシェル・カップ氏の呼びかけで都民ら有志が9日、都庁前で抗議のデモアクションを行いました。参加者は、都庁に向かって「伐採反対」と声を上げました。

再開発は、三井不動産などが事業者で、神宮球場と秩父宮ラグビー場を移転し、超高層ビルを建設するもの。小池百合子知事が事業の施行を認可したため、工事の準備が進んでいます。

カップ氏は「日本中の公園が再開発の危険に脅かされている。市民の運動で止めたという事例をつくろう」と呼びかけました。

抗議するカップ氏(左端と参加者)=9日、東京都庁前

大学生の女性(19)は「神宮外苑の緑を守る署名に取り組んでいる。政治家はSDGs(持続可能な開発目標)をうたうのなら、なぜ身近な緑を守らないのか。あきらめず活動を続ける」と語りました。

港区の会社員の男性(35)は「神宮外苑には野球やデートなどで親しんできた。参加者に勇気づけられた。小池都政に対し声を上げることが大事だ」と話しました。別の女性(56)は「亡くなった坂本龍一さんが訴えたように神宮外苑の貴重な環境を未来に残そう」と語りました。

(「しんぶん赤旗」4月10日付より)

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