統一地方選の後半戦が23日投・開票(一部は翌日)されます。平和と暮らしを巡って、どの自治体も大激戦・大接戦です。日本共産党は都内21区20市2町1村の議員選挙に計197人(現職143人、元職10人、新人44人)を擁立し、5月14日告示の足立区議選の8人(現6新2)と合わせて全員当選を目指します。
今回の統一地方選で都内の自民、公明は堅い選挙で、議席増や全員当選を狙っています。前半戦で勢力を大きく伸ばした維新のほか、立憲民主党、都民ファーストの会、国民民主党などが議席増を目指し、多数の候補者を擁立しています。
自民党との癒着が問題となっている旧統一協会と表裏一体の勝共連合による、口汚く日本共産党を誹謗中傷するビラが各地でまかれるなど、共産党の追い落としを狙った攻撃も強まっています。
日本共産党東京都委員会は、学校給食費の無償化や子どもの医療費無料化、補聴器購入費補助など、都民の切実な要求で、草の根の住民運動と力を合わせ、自民や公明などの妨害をはねのけて前に進めてきた日本共産党議員団の「宝の議席」の値打ちを広く有権者に知らせることが勝利へのカギだと強調しています。
同時に岸田自公政権による「敵基地攻撃能力」の保有と大軍拡へと突き進む危険な道を告発。「この道を進めば大増税、国家財政の破綻は必至。大軍拡にきっぱり反対し、希望ある平和の対案を示し行動する日本共産党の支持を大きく広げてほしい」と呼びかけています。
■新宿区
新宿区議選は定数38に62人前後が立候補を予定。自民は前回と同じ11議席(現有1増)、公明は候補を9人から8人に絞り、立憲は前回と同じ4議席(同1増)、維新は0から3議席を狙います。他にも国民、れいわ、都ファ、政女、参政党など、あらゆる党派が立候補する史上空前の大激戦です。
日本共産党は全員勝利で、8議席の回復を目指します。前回は最下位との差が最少7票、最大36票という僅差で3人が落選した苦い経験があります。8日には全予定候補と宮本徹衆院議員が高田馬場駅前で街頭選説。大勢の支援者が声援を送りました。
宮本議員は区議選について「区民を守る力を大きくすると同時に、岸田政権に対する審判を下す絶好の機会だ」と強調。憲法9条を投げ捨て、「敵基地攻撃能力」保有を狙う岸田政権が進む道は、「アメリカの戦争に巻き込まれる道だ」と批判。「そんな道に進むのを止めるために平和の党、共産党を勝ち抜かしてください」と訴えました。
8人の予定候補がマイクをリレー。近藤なつ子区議団長が最後にマイクを握り、前回区議選で共産党が6議席に後退し、自公で20議席、過半数を占めたことで住民、議会無視の横暴が強まったと強調。区の唯一の高齢者施設「清風園」を、利用者の理解・同意を得ずに新たな施設をつくる計画を持ち出したことを例示。「8人全員勝利で住民自治、住民参加の区政、議会の民主主議を取り戻そう」と呼びかけました。
また異常な物価高で区民が苦しんでいるのに、新宿区財政は9年連続黒字、基金残高は昨年度末656億円、コロナ禍の2年間で基金80億円を積み上げたと紹介。学校給食費の無償化は基金の1%、6億円を取り崩せば、すぐに実現できるとのべ、「みなさんの願いを区議会に届ける8人全員の勝利を」と力を込めました。
■荒川区
荒川区では定数32に対し、43人が立候補を予定し、11人はみ出しの多数激戦の様相。自民党は現有11人から議席増を狙い、公明党は前回得票が共産党を下回った危機感から共産党への敵意をむき出しにした活動を展開し、激しい選挙戦になっています。
日本共産党は2日に決起集会を開き、会場いっぱいの参加者で成功させ、6人全員勝利へ全力をあげています。
応援に駆けつけた笠井亮衆院議員は「住民とともにたたかい、給食費無償化はじめ様々な要求を実現してきた宝の6議席を守り抜こう」と訴えました。
■調布市
調布市議選は自民1議席増、維新、国民、れいわなどが新たに議席獲得を狙うなど、定数28に前回を大きく上回る40人前後が立候補する多数大激戦になっています。
4人全員の当選を目指す日本共産党は、「岸田政権の大軍拡ストップ」と平和の大攻勢をかけるとともに、補聴器購入費助成を今年度予算で実現できた共産党市議団の値打ちを語り、支持を広げています。