参院外防委で山添氏反対討論
自衛隊の電磁波領域の態勢強化やイージス・システム搭載艦の人員確保・養成などを盛り込んだ防衛省設置法改定案が14日、参院本会議で、自民・公明などの賛成多数で可決・成立しました。日本共産党は反対しました。
日本共産党の山添拓議員は13日の参院外交防衛委員会で、反対討論を行いました。サイバー防衛隊を150人増員する計画について、兵器の通信網強化が進む中で「自衛隊が米軍と共同で軍事行動するための基盤の維持・強化をはかるものだ」と批判しました。
また、イージス・システム搭載艦に関し、破綻したイージス・アショア配備計画の反省もなく、巨額の費用をかけて転用をはかるものだと指摘。「ミサイル防衛と敵基地攻撃を一体にする、米国のIAMD(統合防空ミサイル防衛)の一翼を担い、米軍の軍事作戦を補完することになる」と主張しました。
山添氏は、米中対立が激化する中、米軍の優位を維持・強化する軍事戦略に日本を組み込むことにつながるとして、「いま行うべきは、対立をあおることではなく、平和外交の実践だ」と語りました。
(「しんぶん赤旗」4月15日付より)