統一地方選後半戦きょうスタート 武蔵野市・中野区・文京区 小池氏が訴え
日本共産党の小池晃書記局長が15日、東京都の武蔵野市、中野区、文京区で街頭に立ち、市・区議選(16日告示・23日投票)の党候補全員の必勝で「悪政をもくろむ自民党、公明党、日本維新の会に対し審判を下そう。自公、『維新』が進める大軍拡を止めよう。大激戦だ。周りに2人、3人、5人、10人と支持を広げて必ず勝ちぬかせてください」と訴えると、現場は降りしきる冷たい雨を吹き飛ばす熱気と拍手に包まれました。
武蔵野市
武蔵野市の三鷹駅北口で小池氏は、共産党が支持し市民と力を合わせて誕生した松下玲子市長を支え、論戦と運動で市政を前進させ、18歳までの医療費の完全無料化、保育給食費の無償化、子どもの数に応じて負担が増える国民健康保険料の「均等割」の国に先駆けた軽減などを実現してきた党市議団の値打ちを訴えました
また、市民参加の仕組みをさらに前に進めるために松下市長が議会に提出した「常設型」の住民投票条例案への右翼団体などの不当な攻撃に対し議会で徹底反論し、議会外でも市民と共同してたたかった党市議団の「役割は本当に大きい。松下市政転覆を狙う自公、維新に勝利し、党市議団を2人から必ず3人にして小中学校給食無償化、補聴器購入補助などを実現し市民が主役の市政を前に進めよう」と呼びかけました。
中野区
中野駅前で小池氏は、2018年に区民と野党の共闘が自公区政を終わらせて誕生した新しい中野区政が保育所待機児童ゼロを達成し、子どもの貧困の実態を調査し、介護保険料値上げをストップさせてきた一方で自公がコロナ禍で区民が苦しんでいるのに行政サービス削減を迫り続け、区長を攻撃してきたことを告発。「自公などは区政のよいことには文句をつけ、区民の願いには何でも反対だ」と批判しました。
その上で、党区議団が与党として区民の声にこたえ、区民と力を合わせて子どもの権利条例を実現し、区立保育所・幼稚園全廃の方針を撤回させてきたことなどを紹介し、「区政のよいことは後押し、間違った動きにはきちんとモノを言う党区議団が6人から7人になれば、自民、維新の議席増を阻み、区政与党を多数にできる。区政を前に進める共産党か区政の逆戻りを狙う自民党か。自共対決だ」と訴えました。
文京区
文京区の茗荷谷(みょうがだに)駅前で小池氏は、同区の「オール与党」区政が、待機者が370人もいるのに特別養護老人ホームを建設しないなど区民の切実な願い実現をしぶっており、学童保育料を月4,000円から1万円に値上げするなど区民サービスを削る一方、総額632億円もの税金をため込んで区民のために使わず「かくしている」と告発しました。
その上で、党区議団が「しぶる・けずる・かくす」区政に対し区民と力を合わせて粘り強く論戦を重ね、今月からの18歳までの医療費無料化を実現し、議会で15回も質問し、自公の反対をはねのけ、都バス車庫跡地に保育所と育成室を設置させてきたと紹介。「区議会野党第1党の共産党区議団の実現力は抜群だ。必ず現有6議席確保を」と訴えました。
原発ゼロの願い託して
小池氏は、福島第1原発の事故がいまだ収束せず、住む家や故郷、生業(なりわい)、人生を奪われている人がいるのに岸田政権が原発の再稼働だけでなく新増設まで狙う「原発回帰」を痛烈に批判。「ドイツは、福島第1原発事故の教訓に学んで、きょう15日に、残っていた3つの原発を停止し、原発ゼロへ踏み出したが、岸田政権は何も学んでいない。原発をゼロに。100%国産の再生可能・省エネルギーで地球の未来を守る。この願いをどうか共産党に託してください」と力を込めました。
区市議候補訴え
武蔵野市の三鷹駅北口では、新人の三島杉子、現職の橋本しげき、本間まさよの3候補が1議席増を訴えました。
中野区の中野駅北口では、新人の武田やよい、元職の広川まさのり、現職の羽鳥だいすけ、小杉一男、長沢和彦、浦野さとみ、いさ哲郎の7候補が1議席増の議員団実現への決意を表明しました。
文京区の茗荷谷駅前では、新人の千田えみ子、石沢のりゆき、現職の小林れい子、金子てるよし、関川けさ子、いたくら美千代の6候補が全員勝利を呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」4月16日付より)