日本共産党の小池晃書記局長は20日、大詰めを迎えた東京都新宿、練馬の両区議選(23日投票)の応援に駆け付け、「いよいよ終盤戦だ。大激戦。最後まで3人、5人、10人と支持を広げに広げて、住民の命綱の党候補全員必勝を。この区に住んでいてよかったと実感できる結果を出そう。反戦平和貫く共産党勝利で自民党、公明党、日本維新の会などによる大軍拡止めよう」と力強く訴えました。
新宿区で小池氏は、「定数38を60人で争う多数大激戦だ。暮らし、平和、環境を守る共産党に共感が広がっているが、党候補8人の誰も当選ラインに届いていない。必ず押し上げを」と訴え、住民と共同して区政を動かし、2020年に自公などが共産党提案の「18歳まで医療費無料化条例」に反対するも、今月から18歳までの無料化を実現した党区議団の値打ちを訴えました。
「党区議団提案の『学校給食費無償化条例』も自公などが反対したが無償化の必要経費は6億円。税金を656億円もため込んでいる新宿区ならすぐにでも実現できる。党区議団の7から8議席への躍進で実現を。神宮外苑の樹齢100年以上の樹木の大量伐採、新宿御苑への放射能汚染土持ち込み阻止の1票は新宿の野党第1党、共産党に」と訴えました。
「首相秘書官が性的少数者を『見るのも嫌だ』と言った岸田政権には多様性のかけらもない。選択的夫婦別姓や同性婚を望んでも選べず苦しんでいる人が大勢いる。苦しみを取り除き、幸せになる人を一人でも増やすのが政治の責任だ。G7(主要7カ国)では常識のジェンダー平等を新宿から広げていくために共産党勝利を」と力を込めました。
定数50を前回より10人増の72人が争う練馬区では、「党候補6人とも当選ラインへあと一歩だ。前回わずか54票差で届かなかった後も地域で粘り強く活動し区民の願い実現に尽くしてきた、やくし辰哉候補もまだ届いていない。もうひと頑張りだ。あの悔しさを繰り返すわけにはいかない」と力を込めました。
小池氏は、党区議団は繰り返し学校給食無償化を議会で求め、今月から第2子からの無償化を実施させたと紹介し、自公などが賛成した国民健康保険料を1人当たり1万円以上も値上げする条例案を批判。「国保料の額はすでに年収の1割を超えている。とても払えない、異常に高い水準だ」と告発し、「こんな値上げは絶対に許されない。何としても党区議団を5人から6人にして、値下げを。学校給食の完全無償化を」と訴えました。
各候補訴え
新宿区では、新人の中村たかゆき、杉山直子、元職の佐藤佳一、現職の高月まな、藤原たけき、川村のりあき、沢田あゆみ、近藤なつ子の8候補が全員当選を訴えました。
練馬区の大泉学園駅前では、元職の、やくし辰哉候補が議席回復を訴えました。
(「しんぶん赤旗」4月21日付より)