「米基準より低い」PFOSなど調査を 衆院厚労委 宮本徹氏

質問する宮本徹議員=21日、衆院厚労委(しんぶん赤旗提供)

日本共産党の宮本徹議員は21日、衆院厚生労働委員会で、国民への健康被害が懸念されている有機フッ素化合物=PFOS、PFOAへの対策について質問しました。

米国環境保護庁(EPA)は3月24日、水道水中のPFOS、PFOAの上限を1リットルあたり4ナノグラムとする規制値案を発表しました。厚労省の佐々木昌弘生活衛生・食品安全審議官は、日本国内の水道では、589の測定地点中63地点で米の規制値案を超えていると明らかにしました。

宮本氏は、米の規制値案を基準とすれば、かなり深刻な汚染だと指摘。日本の暫定目標値は1リットル当たり50ナノグラムだが、予防原則にたって水質基準を厳しく定めるべきだとして、米国を参考にするのかと質問。佐々木審議官は「専門家の意見もうかがい検討する」と答えました。

宮本氏は、東京都多摩地域では住民が独自に血液検査を行っており、国は大規模な血液検査、健康調査を行うべきだと要求。加藤勝信厚労相は「どの程度の血中濃度でどのような健康影響が生じるか明らかでないので、まず国内外の科学的知見を収集し、専門家の意見を踏まえながら必要な検討を進めていきたい」と答弁しました。

宮本氏は「明らかでないからこそ、大規模に疫学調査をやる必要がある」と主張しました。

(「しんぶん赤旗」4月25日付より)

日本共産党YouTubeチャンネルより
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