4人全員当選
翌日開票となった江戸川区では、日本共産党の候補者4人全員が上位で当選。10期40年区議を務め勇退したセバタ勇元区議の後を継ぐ太田あやかさん(28)は、5737票を獲得し、9位で議席を引き継ぎました。太田さんは、最年少の江戸川区議となります。
44の定数に56人が立候補した大激戦。維新の新人候補が1・2位を占め、自民党は17人を擁立しましたが、現職3人を含む5人が落選しました。
日本共産党は「暮らし応援5つのプラン」を掲げて戦いました。
4期目の当選を果たした大橋みえ子さん(74)は、演説中に「暮らしが本当に苦しい」と声を掛けられた選挙は初めてだったと語り、それを反映して区の積立金を利用した特別給付金の実現を新たに公約に加えたと紹介。「選挙中にどんどん政策が増えた。区民とつくりあげた選挙だった」と振り返りました。
牧野けんじさん(46)は3期目の当選。30人ほどが参加する真ん中世代のLINEグループが大きな力になりました。「学校給食費無償化の訴えに手応えを感じた。SNSの発信や街頭宣伝がきちんと届いていた」と前回を上回る得票は日頃の活動の成果だと実感を込めました。元保育士で6期目の当選を果たした小俣のり子さん(73)の選対には、当時の保護者や教え子が応援に駆け付け盛り上げました。「4人いれば議会運営にも関われる。これからも命と暮らしを全力で守る」と決意を新たにしました。
現職と一騎打ちとなった区長選で、革新区政をつくるみんなの会のセバタ勇さんは、「敗れはしたが、江戸川区の悪いところを明らかにした選挙だった。新区議団の議会での論戦に期待したい」と述べました。