4月都内物価 3.5%上昇伸び再拡大、食料高47年ぶり

この記事は約2分で読めます。

総務省が28日発表した4月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.8と、前年同月比3.5%上昇しました。上昇は20カ月連続。政府の電気・ガス料金負担軽減策の効果により伸び率は2月から2カ月連続で鈍化していましたが、食料高の加速を受け再び拡大しました。

生鮮食品を除く食料は8.9%上昇と前月の8.1%から伸び率が一段と広がり、石油危機の影響が続いていた1976年6月(8.9%)以来約47年ぶりの高い伸びとなりました。4月からアイスクリームやヨーグルト、冷凍食品といった値上げが相次いだことなどが影響。調理食品が9.5%、菓子類が10.5%上昇したほか、鳥インフルエンザの影響で供給不足が続く鶏卵は28.0%の大幅な上昇でした。

一方、エネルギー全体は2.6%低下。都市ガス代は6.2%上昇したものの、電気代が7.9%低下しました。電気・都市ガスともに前月から下落しており、足元では負担軽減策などにより燃料費高騰がやや緩和しています。

生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は3.5%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.8%、それぞれ上昇しました。

東京都区部の指数は5月19日に公表される4月の全国消費者物価指数の先行指標となります。(時事)

(「しんぶん赤旗」4月29日付より)

タイトルとURLをコピーしました