宮本徹議員が危険性指摘 衆院国交委
日本共産党の宮本徹議員は26日、衆議院国土交通委員会で、東京の都心上空を飛行する羽田空港の新飛行ルートについて、重い部品が落下する危険を示し、元のルートに戻すよう求めました。
国交省は2017年から全国の主要7空港で航空機からの部品欠落の報告を求めています。しかし最も重い部品は「1キログラム以上」と区分され、具体的な重量は公表されていませんでした。
同省が宮本氏らに提出した資料によると、20年度には那覇発羽田行きの日航機がエンジンを破損し引き返した際に97.3キログラムや83.4キログラムの部品を欠落。21年度には75キログラムや60キログラムの部品を欠落させ、その後空港内で発見されました。19年度や21年度に欠落させた5キログラムの部品は発見されておらず飛行中に落下させた可能性が濃厚です。
宮本氏は資料を示し、97.3キログラムなどの部品が住宅密集地で落下すれば重大な事態になると追及。斉藤鉄夫国交相は「再発防止策強化を図っている」と述べるだけでした。
宮本氏は同省が新ルートの「固定化を回避する」として検討会を設置し、新たな方式についてウェイポイント(通過地点)を定めシミュレーションを行っていることを指摘し、「都心上空飛行を回避するものか」と追及。斉藤国交相は回避するとは答えませんでした。
宮本氏は住民の要望を示し、元のルートに一刻も早く戻すべきだと強く求めました。
(「しんぶん赤旗」4月27日付より)