14日告示、21日投票
東京都足立区長・区議選(定数45)は14日告示(21日投開票)されます。
日本共産党は区議選で、ぬかが和子(59)、はたの昭彦(60)、西の原えみ子(63)、山中ちえ子(54)、横田ゆう(62)、きたがわ秀和(54)=以上現=、小林ともよ(49)、西の原ゆま(30)=以上新=の8氏の当選で現有7議席から前進を目指します。区長選では「人にやさしいまちをつくる足立の会」の西山ちえこ氏(65)=共産党・社民党推薦=の勝利で区政の転換を目指します。(東京都・川井亮)
足立区では区民の運動と共産党区議団の粘り強い論戦が実り、4月から中学校給食の無償化が始まりました。
共産党区議団は2016年に初めて、学校給食費の第3子無償化、第2子半額を盛り込んだ予算修正案を提出。翌17年から無償化条例案を繰り返し提出し、当初「無償化は考えていない」(16年3月)としていた区の姿勢を変えさせ、20年に第3子無償化、第2子半額が実現しました。
さらに区民1万人近くが陳情署名を提出し、中学校給食の無償化につながったのです。
自民党・公明党などは「到底賛成できない」(自民党、16年3月)と共産党提出の条例案・予算修正案をことごとく否決。区民の陳情にも採決を先延ばしして事実上葬り去ってきました。
足立区の隣の北区、葛飾区では小学校も含めた無償化に踏み出しています。共産党8氏の勝利で、小学校も含めた給食無傴化を実現することが必要です。
◆寄り添う
区民の願いに寄り添う提案で、区政を動かすのはどの党かも問われています。
自民党・公明党など「オール与党」が支える現区政は、高齢者から喜ばれてきた「生きがい奨励金」を20年度末で廃止。国民健康保険料を23年間連続で値上げし、年収400万円の4人家族で年44万円以上の重い負担を押し付けています。
一方、コロナ禍と物価高騰の中でも4年間に杖立金を124億円も増やし、全国4位の1807億円をため込んでいます。
共産党区議団は毎年の予算組み替え案・修正案で、ため込み・大型開発優先の税金の使い方を改め、コロナ禍と物価高騰から区民生活を守る道筋を具体的に提案。10万円の区独自給付金や20万円の小規模事業者補助、補聴器購入補助、学校体育館のエアコン設置などを実現してきました。
これに対し自公などは共産党の予算組み替え案・修正案を否決し、国保の負担軽減を求める区民の陳情を不採択にするなど区民の声に背を向けてきました。
◆統一協会
足立区は統一協会から多額の寄付を受け取ってきました。区議選では、統一協会との深刻な癒着にメスを入れるのかどうかも問われます。
共産党区議団は、区が統一協会の寄付を受け取っていた事実を告発。創業者や現社長が統一協会関連団体の会合であいさつするなど深い関係を持ってきた企業が中心となり、30階建てマンションを建設した千住1丁目再開発で、税金40億円をつき込んでいた問題も、独自に調査・追及しています。
統一協会との癒着を追及しているのは、区議会では共産党だけです。
◆選挙様相
区議選(定数45)には共産党8氏をはじめ、自民19、公明13、立憲民主党3、維新3、国民民主党1、れいわ新選組1、都民ファーストの会2(推薦含む)、参政党1など約70人が立候補を予定。
自民党候補が町会を締め付けながら従来の地盤を越えてポスターを張り出し、創価学会員が共産党後援会員にも訪問しています。駅頭では複数の陣営が早朝から宣伝場所を奪い合っています。
共産党と後援会は「『オール与党と維新など補完勢力』対共産党の対決構図は足立区政でも鮮明。給食無償化などを実現した共産党の役割を、街頭や草の根で語り広げ、8人全員の勝利を」と訴えています。
西山区長候補でジェンダー平等
区長選では西山氏と、自民党などが推す現職の近藤弥生氏(64)が立候補を予定。西山氏は①徹底した情報公開と対話②子どもの視点で子どもの育ちを支える③誰もが暮らしやすい地域④区民の暮らしを豊かにし、命を守る⑤再生可能エネルギーの活用と防災⑧環境と平和、文化を守る-などの政策を掲げます。1807億円の積立金の一部も活用し。「住民の声が届くジェンダー平等の区政を」と訴えています。
7日(日)午前10時半、東京都足立区・北千住駅西ロペデストリアンデッキで街頭演説
弁士:党副委員長・参院議貝=田村智子、区議候補=ぬかが和子・はたの昭彦・西の原えみ子・山中ちえ子・横田ゆう・きたがわ秀和(以上現)・小林ともよ・西の原ゆま(以上新)、区長候補(無所属)=西山ちえこ
※YouTube配信があります→日本共産党東京都委員会チャンネル
(「しんぶん赤旗」2023年5月3日付より)