少人数会派が増 強引な手法の自民混乱
東京都杉並区議会で22日、日本共産党のくすやま美紀党区議が最多得票で、75歳以上への医療制度を扱う都後期高齢者医療広域連合議会の候補者に推薦されました。同区議会で、党議員が選出されるのは初めて。
杉並区議会の定数は48。くすやま区議が12票を得て選出されました。無効票は21ありました。
多数の無効票の背景には、19日の区議会議長選があるとみられます。24票で議長に選ばれた井口かづ子区議と、1票差で次点の浅井くにお区議は、ともに自民党でした。
自民党・無所属杉並区議団は同日、井口氏が選ばれたことについて「会派内で別の議長候補を定めていたため、大変驚きました」との見解をツイッターで発表。
ある少数会派の区議は「会派の力関係で強引にすすめるやり方は問題」と話します。
共産党杉並区議団の山田耕平幹事長は「4月の区議選で少数会派が15人に増え、議会の3分の1を占めるようになった。もうむちゃな運営はできないことを、自民党は分かっていない」と述べました。
区議選前に分裂していた自民党は、16から9に議席を減らしました。選挙後に会派を統一した際、同区を地盤とする石原伸晃氏は「区議選挙後みんなで相談しこの度、一つにまとまりました」とツイートしていました。
(「しんぶん赤旗」5月24日付より)