柔軟な構造改革必要

「朝まで生テレビ」田村副委員長が主張

「朝まで生テレビ!」で発言する田村智子副委員長(テレビ朝日から)

日本共産党の田村智子副委員長は27日、テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」に出演し、主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)への評価や、ジェンダー問題に関わるさまざまな課題について与野党の女性国会議員らと議論しました。

田村氏は、広島市で行われた同会議で発表された「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」は、核兵器の残虐性への言及さえないと指摘。昨年の主要20カ国・地域(G20)首脳宣言や、核不拡散条約(NPT)再検討会議の「最終文書案」では、核兵器の非人道性や核兵器禁止条約への言及があったことを示し、「G7として核兵器禁止条約に言及する宣言を出すことはできたはず。ここに被爆者の失望と怒りの声があがっている」と語り、核使用を前提とする「核抑止力」論を乗り越えるべきだと語りました。

ジェンダー問題に関わって、LGBT理解増進法案について議論になりました。田村氏は、超党派の議員連盟が当事者と協議してまとめた法案をまず自民党と公明党、続いて日本維新の会と国民民主党が壊していると批判。トランスジェンダーへの差別と偏見から「性自認」という言葉を使わせない動きだとして「超党派議連の案は全ての人の人権を守る法案だ」と強調しました。

女性議員を増やす必要性について問われた田村氏は、統一地方選を受け、共産党の都道府県議の女性割合が59%になったと紹介し、ジェンダー平等について政党が議論し、運動に取り組む重要性を強調しました。

最後に田村氏は、少子化やジェンダーの問題などでは、「古い枠組み」の改革を真剣に議論する必要があると指摘。「例えば“朝まで生テレビ”と銘打ちながら土曜日の昼間にやるとか。そのくらいの柔軟性を持った構造改革が必要だ」と述べました。他党の議員からも「賛成」との声が上がりました。

(「しんぶん赤旗」5月28日付より)

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