統一協会進出とめよう 多摩で集会

鈴木エイトさん講演

東京都多摩市内の大規模な土地と建物を統一協会(世界平和統一家庭連合)が購入していた問題で、協会関連施設の同市進出を阻もうと、市民らが28日、市内で集会を開き、約250人が参加しました。ジャーナリストの鈴木エイトさんが講演し、「『この街で好き勝手な活動はさせない』という住民の意思を示し続けることが大切だ」と語りました。

同市や近隣自治体の住民が4月に結成した「統一教会はNO!多摩市民連絡会」が主催。市に対応を求める署名用紙を会場で配布しました。阿部裕行市長も出席しました。

鈴木さんは講演で統一協会の概要を示しつつ、▽宗教団体という正体を隠した伝道活動▽日本の信者からの高額な寄付▽霊感商法―などの問題を解説しました。

自民党の重鎮を含む国会議員ら政治家が協会や関連団体のイベントに参加したり、協会側から選挙支援を受けたりしてきたとして、「統一協会が政治家を利用し取り入ってきただけではない。自民党と協会が相互に利用しあい『共存・共栄』関係を築いてきた」と指摘しました。

一方で「個人としての信者や信者2世は統一協会の被害者でもある。彼ら彼女らの心情にも思いをはせてほしい」とも語りました。

登記簿などによると統一協会は昨年4月、市内の約6300平方メートルの土地とそこに建つ物流倉庫を、都内の食品卸会社から購入しています。

(「しんぶん赤旗」5月30日付より)

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