多喜二の文学今こそ 杉並・中野・渋谷第35回多喜二祭

山添拓参院議員が連帯あいさつ

記念講演する神村和美さん=4日、東京・杉並(しんぶん赤旗提供)

岸田内閣がかつてない大軍拡計画を打ち出している今こそ、戦争反対と人間の尊厳を求めてたたかい続けた多喜二の文学をと、「杉並・中野・渋谷第35回多喜二祭」が4日、東京で開かれ220人を超える参加者がありました。

朗読公演の「3R多喜二の会」の泉川真理さんによる、多喜二の短編「壁にはられた写真」の朗読に続き、統一地方選挙をたたかった杉並・中野・渋谷各区の議員らが選挙での惜敗を超えて奮闘する決意をのべました。

連帯のあいさつに立った日本共産党の山添拓参院議員は、「新たな戦前」にさせず、新しい時代を一緒に切り開こうと力強く呼びかけました。

中川美保さんの平和への願いを込めた「愛の讃歌(さんか)」などのサクソフォン演奏に熱烈な拍手が送られました。

城西大学准教授の神村和美さんが「常に困難を切り開いて前進しよう 混沌(こんとん)と分断の時代に甦(よみがえ)る多喜二の言葉」と題して記念講演。「党生活者」などの諸作品、関係者の証言などの丹念な紹介、斬新な分析を展開し、講演の表題のように「前進しよう」と多喜二が残したメッセージを受け止め、「低きに流されず、歩みを止めず、困難な時代に共に生きていこう」と訴え、大きな拍手をあびました。

(「しんぶん赤旗」6月6日付より)

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