日本共産党の大山とも子東京都議は13日の都議会代表質問で、自然を破壊する明治神宮外苑の再開発中止、多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染の実態解明を小池百合子知事に迫りました。
大山氏は神宮外苑の再開発で、坂本龍一氏が生前、「再開発は持続可能とは言えない」と訴える手紙を知事に送ったことを「重く受け止めるべきだ。知事はどう考えるか」と追及。小池知事は答弁せず、谷崎馨一都市整備局長が「手紙は都などに出されたもの」と答えました。
大山氏は再質問で「手紙の宛名は『東京都知事小池百合子様』だ。知事に訴えた手紙なのは明確だ。どう受け止めたのか」と追及しましたが、これにも答えませんでした。
大山氏は、ユネスコの諮問機関の日本イコモス国内委員会が、三井不動産など事業者の環境影響評価書に虚偽があると指摘したのに事業者の反証は不十分だったと強調。両者による議論の場をつくるよう都に求めました。
大山氏はPFAS汚染問題について、住民らによる血液検査で、PFAS4物質の血中濃度が米国アカデミーの健康リスク指標値を上回った人が650人中335人いたと紹介。「汚染の実態解明を急げ」と質問しました。
栗岡祥一環境局長は 「都内全域の地下水を今年度中に調査する」と答えました。
(「しんぶん赤旗」6月16日付より)